注文住宅で家を建てる場合、依頼する住宅会社は「工務店・ハウスメーカー・建築士事務所」と3つの選択肢があります。どれも住宅の設計や施工をおこなっているという点では同じですが、それぞれの家づくりには特徴や違いがあります。

どこの住宅会社で注文住宅を建てるか迷っているという方は、まず工務店・ハウスメーカー・建築事務所の違いと選び方を知っておきましょう。

工務店の特徴

工務店とは、地域に密着して住宅の設計・施工をおこなっている会社のこと。ハウスメーカーに比べると会社の規模は小さい傾向にあり、県・市・町などを対象エリアとして家づくりをしています。その土地の事情に詳しく、地域の気候や風土にあった家づくりが得意です。

住宅の設計から施工までおこなっている工務店では、同じ担当者が一貫して営業・設計・施工と関わるため、コミュニケーションが取りやすく要望を伝えやすいです。ハウスメーカーに比べると規模が小さくて不安に思う方もいるかもしれませんが、実はハウスメーカーで家づくりを依頼しても、実際に建てるのは下請けの地元の工務店というのはよくある話です。

地域密着型の工務店は「地域からの評判」を第一に営業しています。選ぶ工務店によって品質や大工の腕に差がでるので、地元での評判や口コミを調べて探すと良いでしょう。また、昔から何十年と営業を続けられている工務店は、良い仕事を続けてきて地域からの評判が高いという証拠です。工務店ごとの「こだわり」「強み」と合わせて依頼先を選びましょう。

建築事務所の特徴

建築事務所は、施工には携わらず、設計のみをおこなっている会社です。建築事務所で打ち合わせを重ねて家の設計図ができたら、また別の工務店に工事を依頼することになります。設計から施工まで一貫しておこなう工務店に比べて手間やお金はかかりますが、「頼みたい建築家」が決まっている場合はその方の所属する事務所に頼むと良いでしょう。

建築事務所に依頼するメリットは、オリジナリティのある住宅を一からつくれるということ。しかし、これは完全自由設計に対応している工務店でもできることです。工務店と違う点としては、設計する人と工事をおこなう人が別なので、互いにチェックし合うことでミスを防ぎやすいということ。ただしそれは同時に設計側・施工側でのコミュニケーションがとりづらいということも示しています。

ハウスメーカーの特徴

ハウスメーカーは全国に支店を持ち、広いエリアで営業している住宅会社です。テレビCMや広告などで目にすることも多いでしょう。会社の規模が大きく知名度が高いため安心できるという方は多いですが、広告費にお金をかけている分、同様の品質の家を建てる場合は、どうしても工務店より住宅の価格が高くなる傾向にあります。

ハウスメーカーでは注文住宅といってもある程度のプランが決められおり、間取り・内装・設備などいくつかのパターンから選びながらつくっていくことが多いです。自由度は低いですがそのぶん家ができあがるまでの期間は短くなります。

工務店は選ぶ会社によって保障・メンテナンス制度が異なりますが、ハウスメーカーでは点検や修理範囲など細かく制度が決められています。全国でルールが決まっているため担当者が変わっても安心ですが、標準仕様ではない内装や設備などを導入すると保証が難しくなるというデメリットがあります。

まとめ

全国規模で一定の品質を保つハウスメーカーは、価格が高くても良いので、知名度の高い会社で家を建てたいという方に向いています。建築事務所は設計だけをおこなっているため、頼みたい建築家がいてこだわって家を建てたいという方に適しているでしょう。

地域密着型の工務店は、担当者としっかりコミュニケーションをとって、自由に家を建てたいという方におすすめです。工務店によって家づくりへのこだわりや保証制度などが異なるので、資料請求やモデルハウスのほか、地元の方の評判・口コミを参考にしてみてください。工務店は地域の事情に非常に詳しいので、そのエリアで家を建てるのに必要な色々な情報も教えてもらえますよ。

サクラ工研は東京・世田谷を中心として、30年ちかくにわたって家づくりを続けております。都心部での家づくりに長年携わってきたため、住宅密集地ならではの快適な家づくりが可能です。大手建築会社との品質の違いを体感したいという方は、ぜひモデルルームにおこしいただき、サクラ工研の家づくりを体感してみてください。