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2026.09.11

酷暑から家を守る。「二重野地板」とは?

性能について

屋根を長持ちさせる「二重野地板」とは?サクラ工研が見えない部分にこだわる理由

近年、東京・埼玉では夏の暑さがますます厳しくなっています。
注文住宅を建てる際、「断熱性能」や「窓の性能」を気にされる方は多いと思います。
しかし、夏の強い日差しを最も直接受ける場所のひとつが「屋根」です。

サクラ工研では、目に見えるデザインや間取りだけではなく、完成すると見えなくなってしまう屋根の下地にもこだわっています。

その一つが「二重野地板」です。



そもそも「野地板」とは?

野地板とは、瓦やガルバリウム鋼板などの屋根材を支える、屋根の下地板のことです。
普段の暮らしの中で目にすることはありませんが、屋根材や防水シートを受け止め、屋根全体を支える大切な役割があります。
一般的な屋根では、この野地板を一層施工し、その上に防水シートと屋根材を重ねます。


「二重野地板」とは?

 

二重野地板とは、野地板を二層にし、その間に通気層を設ける工法です。
単純に板を二枚重ねるのではありません。一枚目の野地板の上に通気用の桟木を設置し、その上に二枚目の野地板を施工することで、
屋根の中に空気が流れる空間をつくります。
屋根の構成の一例を簡単に表すと、次のようになります。

室内側断熱層一枚目の野地板通気層二枚目の野地板防水シート屋根材

軒先から取り込んだ空気が通気層を通り、屋根の高い位置にある棟から外へ抜けることで、屋根内部に湿気や熱がこもりにくくなります。


なぜ屋根に「通気」が必要なの?

日々の暮らしの中では、料理や入浴、洗濯、人の呼吸などによって室内に水蒸気が発生します。
暖かい空気とともに上昇した湿気が屋根内部に入り込み、冷えた部分に触れると、結露が発生することがあります。
野地板が湿った状態のまま乾きにくくなると、カビや腐朽の原因となり、屋根下地の劣化につながる可能性があります。
そこで重要になるのが、屋根内部に空気の流れをつくり、湿気を外へ逃がすことです。
二重野地板による通気層は、屋根内部を乾燥しやすい状態に保ち、見えない場所で住まいの耐久性を支えます。


二重野地板の主なメリット

1.結露や湿気による劣化を抑えやすい

通気層によって屋根内部の湿気を排出し、野地板が湿ったままになるのを防ぎます。
カビや木材の腐朽を抑え、屋根下地を健全な状態に保ちやすくなります。

2.屋根にこもる熱を排出しやすい

夏の屋根表面は、強い日射によって高温になります。
通気層に空気が流れることで、屋根内部にこもった熱を外へ逃がし、室内へ伝わる熱を軽減する助けになります。

3.水分が入った場合も乾燥しやすい

屋根は防水シートと屋根材によって雨水の侵入を防ぎますが、長い年月の中では、湿気やわずかな水分が入り込む可能性も考えておかなければなりません。
通気層があることで水分を乾燥させやすくなり、野地板への負担を軽減できます。

4.屋根下地の長寿命化につながる

屋根材を交換できても、その下にある野地板が傷んでいれば、大がかりな補修が必要になることがあります。
下地を乾燥しやすい状態に保つことは、屋根だけでなく、住まい全体を長持ちさせることにつながります。

板を二重にするだけでは十分ではありません

二重野地板は、採用すれば自動的に効果を発揮するものではありません。
軒先から空気を取り入れ、途中で通気を妨げることなく、棟から確実に排出できるように設計・施工することが重要です。
屋根の形状や勾配、谷部分、換気部材の位置などによっても、適切な納まりは異なります。
断熱層と通気層を一体で考え、空気がきちんと流れる経路をつくることが大切です。

 

サクラ工研が二重野地板に取り組む理由

完成したときに見えない部分は、お客様があとから簡単に確認したり、交換したりできる場所ではありません。
だからこそサクラ工研では、建てた直後の美しさや性能だけでなく、10年後、20年後も安心して暮らせる家であることを大切にしています。
その考え方から、屋根の耐久性を高める方法の一つとして、二重野地板による屋根通気に取り組んでいます。
屋根の形状や断熱方法など、建物ごとの条件に合わせて通気経路を検討し、湿気や熱をためにくい屋根をつくります。
材料を増やし、施工にひと手間をかけるため、一般的な屋根よりも費用と時間はかかります。
それでも、長く住み続ける家だからこそ、将来の劣化を抑えるための見えない部分に手間をかけることが大切だと考えています。

まとめ

二重野地板とは、二層の野地板の間に通気層をつくり、屋根内部の湿気や熱を外へ逃がす工法です。
結露や木材の腐朽を抑え、屋根下地を乾燥しやすい状態に保つことで、住まいの長寿命化につながります。
家づくりでは、デザインや設備だけでなく、完成後には見えなくなる部分にも目を向けてみてください。
サクラ工研では、構造や断熱、屋根の納まりまで丁寧に考え、長く安心して暮らせる住まいをご提案しています。
屋根の構造や住まいの耐久性について気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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